ティルト・ワールドTRPG

遥かなる異世界「ファイブリア」を舞台に、がっくりと傾いてしまった大地を元に戻すべく冒険するTRPGです。GURPS第4版対応。

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「ティルト・ワールドTRPG」では、基本ルールに汎用TRPGシステム「GURPS(ガープス)」を採用しています。
GURPSの概略はグループSNEさまの解説を参照してください。

データの多くは背景世界を共有するオリジナルの「ガープス・コクーン」のものを踏襲しています。「第4版に準拠し独自アレンジを施した地上版ガープス・コクーン」だと思ってもらえれば概ねその通りです。

01.ベーシックルール

GURPSのルールは「ベーシックルール+サプリメント」の形で提供されています。
当サイトはサプリメントにあたりますので、実際に遊ぶためには別途ベーシックルールが必要です。入手難易度と共に、現在手に入るルールブックを紹介していきましょう。

ガープス・ベーシック 第4版 キャラクター&キャンペーン

 
現時点で最新版のベーシックルールブックです。キャラクター作成編と詳細なルール集の2冊に分かれています。現在絶版であり、新品を入手するのは非常に困難です。
主に中古を探すこととなりますが、「キャラクター」はともかく「キャンペーン」は発行部数が少なく、中古でも2万円近くと高値がつけられており、入手性は非常に悪いです。
またルールが非常に詳細で、あらゆるジャンルに対応できる汎用TRPGの名にふさわしいボリューム感のある内容ですが、反面ライトユーザーやカジュアルなセッションには必要のない部分も多く、検索性も高くないため使いこなすのがかなり難しいルールブックとなっています。またA4サイズのハードカバー本であり、非常に重たく取り回しが悪いです。
総じて、いまから購入するのはあまりおすすめできません。

ガープス・ライトカスタム 第4版 (「Role&Roll SP2」収録)


2021年現在、GURPS第4版を遊ぶのに最も手軽な選択肢がこちら。
上記のガープス・ベーシック第4版発売に先駆けてR&R誌上に先行掲載された軽量版のルールで、流通量が多かったこともあり、現在も簡単かつ安価に入手できます。
軽量版ということで掲載されているデータ量は少ないものの、選択肢が少ない分、キャラメイクの煩雑さが軽減されています。また戦闘や魔法についてのルールは大幅にカットされており、サプリメント側で補うデザインとなっています(実際、同誌には「ガープス・ソーサルナイツVR」というミニサプリメントが同時掲載されており、これ一冊で遊び始めることができるようになっています)。
当サイトでも、ガープス・ライトカスタムと組み合わせて遊ぶことを想定しています。
なお、元になっている「GURPS Lite」は本家SJGが無料でPDFの配布を行っていますので、英語が読める場合はこちらも有力な選択肢です。

ガープス・ベーシック 第3版 角川スニーカーG文庫版&完全版

 
旧版となる第3版。遊んだことのある人も多いんじゃないでしょうか。
後期(出版元が冨士見書房になってから)はハードカバーやムックなどの大型本で展開されましたが、やはり前期の角川スニーカーG文庫版が手軽で思い入れが強いです。新品は望むべくもないですが、中古の流通量が多いので容易に手に入り、古本屋で目にすることもあります。改めて見返すと、文庫版は取り回しよく、情報量も多すぎず少なすぎずでちょうどいいバランスです。非常に使いやすい。

唯一にして最大のデメリットは、「最新版ではない」という点でしょう。
その点が割り切れるのであれば、かなりいい選択肢だと思います。

02.追加ルール

ベーシックルールを補完する、ジャンルごとに用意された追加ルールです。3版準拠にはなりますが、文庫版のマジックを購入するのが手軽で現実的かと思います。
※追加ルールもサプリメントの一種ですが、背景世界に言及するものではないため、ここでは「追加ルール」と表現しています。

ガープス・魔法大全


第4版に対応した呪文書です。ファンタジー世界を舞台にしたキャンペーンを行う場合は手元にあるのが望ましいですが、やはり現時点では入手が困難であり、またデータ量が多すぎることからカジュアルなセッションには向きません。GURPSを厳密に遊びたい場合は、安く見かけたら確保しておくことをおすすめします。

ガープス・マジック

 
第3版に対応した呪文書です。こちらも完全版がありますが、手軽な文庫版で問題ないかと思います。
 

03.サプリメント

ゲームの舞台となる背景世界を紹介する追加データ集です。その背景世界に特化したキャラクター作成方法をはじめ、ワールドガイドや呪文・アイテム・モンスターなどのデータが掲載されています。当サイトもサプリメントにあたります。
余談ですが、ゲームに必要なガープスのコアルールを含んだ「Powered by GURPS」仕様のサプリメントもあります(ユエルやリボーン・リバースなど)。ガープスということをあまり意識せずにプレイできるので、入門向けにもとっつきやすいですね。

ガープス・コクーン


第3版対応。当サイトで取り扱う「ファイブリアシリーズ」に登場する地下世界「クリュオ」を舞台とした異色のコメディファンタジーTRPGであり、最重要資料のひとつです。
背景世界の設定を読み解く資料としてはもちろん、ルール面でも呪文のパック制など、ほぼそのまま踏襲しています。中古で安価に手に入りますので、一冊は持っておいたほうがいいでしょう。
個人的に「ちょっと違うな」と感じているため本サイトでは採用していませんが、もし「ガープス・コクーン」のコメディノリがお好みであれば、ツッコミ技能やファンブル表なども流用してもいいかも知れません。

ガープス・ユエル


第4版に対応したファンタジーTRPG。当サイトで取り扱う「ファイブリアシリーズ」の生みの親、友野詳先生の代表作である「ルナル・サーガ」の実質的な続編です。「Powered by」と謳われてこそいないものの、コアルールの一部を掲載し、単体で遊べるようにもなっています。
リプレイも発売されており、第4版のGURPSでファンタジーを遊ぶにあたっての資料として参考になります。「ティルト・ワールドTRPG」を遊ぶ上では特に必要ありませんが、GMをやるつもりの人は目を通しておくとルールのボリューム感の参考になるかと思います。

 

04.原作小説&ライブノベル

ティルト・ワールド

  
1993年発売の原作小説。全3巻。
王道ファンタジー的な世界観を軸にしつつ、タイムトラベルあり宇宙旅行ありと壮大なストーリー、「何が起きてもブレない動じない」パーティメンバーそれぞれの個性が本当に魅力的な作品。あくまでパロディ要素はおまけ的・お遊び的な扱いでしかなく、それ自体が物語の主題ではまったくないので、30年近く経って読み返しても全然古さを感じません。パロディ要素ばかり取り上げられがちな本シリーズですが、物語としても世界観としてもパロディ抜きで完成している名作です。

ティルトワールド・ライブノベル

 
1994年発売のライブノベル。全2巻。
ライブノベルというのはこの本オリジナルの用語だと思うんですが、要するに「細かなルール説明を省き、読みものとしての純度を高めたTRPGリプレイ」のこと。
小説の大元になったTRPGセッションが収録されています。
物語の大筋は小説版と同じですが、地名や人物名など細かな違いはあります。個人的にはライブノベル版でしか読めない雪中野球(クアパルッチョ)のエピソードがめちゃめちゃ好き。小説版と合わせて必読です。

新装版コクーン・ワールド


2014年発売の「コクーン・ワールド」新装版。巻末にパーティメンバーの前日譚と言える短編が収録されており、ファイブリア地上世界の資料としても参考になります。
新装版の復刊、本当にうれしくて、書籍もkindle版もドラマCDも全部買いました。勢いでシリーズ10巻すべて復刊されないかなあと期待したものですが、現実は厳しいですね…。せめて電子書籍版が出てほしいところです。

05.まとめ

ガープス・ライトカスタム (R&R SP2)とガープス・コクーン、ガープス・マジックの3冊を揃えれば、当サイトの情報と組み合わせて「ティルト・ワールドTRPG」を遊ぶことができます!

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